ワープロ入力は得意で早いです、速記の仕事はパソコンですか?

速記という仕事をご存知ですか、国会や裁判所で答弁する下くらいの位置の机に腰掛けて、ひらすらメモをとっている人です。彼らは、速記士とよばれ、国会や裁判ではなした言葉を証拠として、記録し、文書化する人たちです。重量な会議で話した事柄を、正確にかつ早く記録しなくてはならない、責任ある仕事です。 速記は基本的に手書きで、速記文字という簡略化した記号をつかって、記録します。これを、だれがみてもわかるように書き直しをする反訳という作業をして、正式な文書を作成します。これまでの一連が速記士の仕事です。

速記の資格

速記技能検定というもので、6級から1級まであり、2級から速記士の認定証が交付されます。速記技能検定の試験は、朗読文を速記し、それを反訳して原稿をつくるもので、速記する速度と反訳時間で級が決まる。 ちなみに、6級は5分間400字で反訳時間60分、1級は10分間3200字で反訳時間130分の試験です。 専門学校や通信教育で勉強する方法があります。

裁判所速記官

裁判所速記官になるには、適性などの審査を経て、裁判所速記官研修生として採用された後、2年間の研修を受けたあと、卒業後は、速記官補として速記官の補助にあたり、さらに半年後の昇任試験にも合格すれと、裁判所速記となります。 簡単な裁判など通常のものは、裁判所書記官と呼ばれる職員が記録し、調書を作成します。その場合、一言一句ではなく、おおまかな内容を記録するのみとなります。 事件が重大または複雑であるなど、陳述を一言一句そのまま正確に記載する必要がある場合に、ようやく裁判所速記官が速記を担います。

国会の速記者

国会の速記者になるため、衆議院の速記者養成所で2年間学び、1級速記士の資格を取る必要があります。20歳未満の高校卒業者で、入学試験に合格すれば入学できます。 しかし、参議院、衆議院とも速記士養成所の募集を停止している状態です。

デジタル化の波と速記士の必要性

以前は手書きの速記文字を使うのがあたりまえでしたが、ビデオカメラやICレコーダーなど音声録音機器の発達により、国会速記士においては、音声自動認識技術を用いたシステムの導入により、手書き速記技術を持たない事務職員も議事速記業務に当たることになり、現在募集を停止している状態です。 裁判所の場合も、速記官はソクタイプという速記タイプライターを用いていたのが、この機械の導入をとりやめる方向にあり、録音音声を外部に委託するような流れになっており、新規募集も停止している状態です。 今後、需要が減る可能性もある職業ではないなとも思います。